Azure Managed Disks – stripe 32 disks

びっくりなことに、仮想マシン上で扱えるディスクに
Managed Disksというものが追加された。
それまで、Azureの仮想マシンでは、StorageアカウントにBlobとしてVHDが追加される形で、少しややこしい部分もあり、物理的なVHDファイルを置いておきながら、仮想マシン独自の形で関連付けられていた。
Managed Disksは一つのリソースで一つのディスクと扱えるようになっており、現実世界のディスク1枚または、VHD1つのように考えることができて、サイズの指定もできて料金もわかりやすくなった。

価格

Managed Disks の価格

種類

大きく2種類。

<Premium>

SSDベースな、IOPS、スループット重視な
P10、P20、P30

 

<Standard>

HDDベースな
S4、S6、S10、S20、S30

 

仮想マシン

SSDベースなものは、接続できる仮想マシンのサイズが決まっているようです。DSシリーズ、DS_V2シリーズ、FSシリーズ、GSシリーズ。とSがついているやつ。

AzureのVMには、サイズによって最大IOPS、スループットが制限されるという仕様があるので、サイズの小さいインスタンスでは、思ったほどでないかもしれないですね。最大接続可能なManaged Disksの数も同様にサイズの制限を受けるようです。

Managed Disks 接続

ポータル上からぽちぽちクリック。旧来のようなストレージアカウントがあって、VHDファイルがあるというような実体はない様子。

1.Managed Disksのインスタンスを作成する

2.仮想マシンのディスクに接続する

だけ。

うん。このままだと面白くないので、少し試してみよう!

 

複数束ねてStripe

ディスク-ストライピング

というわけで試してみたこと。
D、DSでデプロイ。
接続するディスクはすべてホストキャッシュの読み取り書き込みを有効にしている。
仮想マシン内で、Stripeしている。

Standard Disk16 Disk32
(per 64GB)

Premium Disk10 Disk20 Disk32
(per 1TB)

おまけ、Temp(D:ドライブ)

わかったこと

Standardを32束ねても、Premiumには追い付かない!
コンシューマのSSDとベンチマークの結果だけで判断してはいけない。
(このディスクが物理ディスク一つではなく、冗長化された存在であることを忘れない)
また、揮発性の用途でよければ、Tempを使う選択肢がある。
大量にPremiumを接続する場合では、最大スループットは、ディスク側ではなく仮想マシン側の制約を受けているためか、20と32に差はほとんどなかった。
なお画像では、32のほうが低いようにみえるが、ホストキャッシュの影響か、非常に安定しない結果となった。ホストキャッシュの無効化によってまた異なる結果が出ると思われる。加えてStripeはファイル・アクセスごとに都合よく負荷分散をするためのものではないことも影響する一つと思われる。

また、この結果は個人的なもので、何かを保証するものではありません。

アプリ

CrystalDiskMark