ローカルマシンで、ゲームをプレイしそこでOBSとプラグインを用いて、Azure Media Service と YouTube Live への2か所に配信。
1080p 60fps 20 Mbps。
ここで、どちらが遅延が少なくリアルタイムなコミュニケーションを取れる可能性があるのか気になったのが発端。
何も意識せず、「YouTube Live の低遅延」と「Azure Media Service」を作成して比較してみたところ、YouTube Live の圧勝だった。10秒くらいは差があったと思う。
とはいえ、元々コミュニケーションを重視したYouTubeが強いだろうのは前提で、どれくらいの差があるのかというところが気になってくる。また、ある程度の設定が可能な Media Service にどれくらいの選択の幅があるのかという点も気になる。
Azure Media Service 単体の話ではCDNを変えたところで、レイテンシーの差はそこまでなかった。
Producer view のほうが早いかと思ったけど、プレイヤー側でバッファリングされててそんなこともなかった。HLSのセグメントを変えて、レイテンシーを抑えるようにしたところで、YouTubeの低遅延(超低遅延ではない)と体感5秒くらいの差で、YouTube 低遅延が早かった。
リアルタイムという意味では、YouTubeのほうが圧倒的に有利な結果を見た。ただ、DRM(Digital Rights Management) などコンテンツの保護する仕組みや、そもそもバックエンドとしてのサービスである Azure Media Service はエンドユーザーとしてのエクスペリエンスに評価があったとしても、サービス利用者(エンドユーザーなのか、サービス事業者なのか)がそもそも異なるので、意味があるのかといわれると何もないとは思っていることを付け加えておく。これは、公開を目的としていない場合や、保護されたコンテンツとして配信する場合が大きな目的の違いであるため、競合しているようで競合していないと考えられる。
YouTube に少し近い利用者としているサービスがあるとしたら、Teams のライブストリームイベントなどもあるが、あちらは、ゲーミングに向けたものでもなく、企業のイベント(公開・非公開)向けであって、用途がそもそも異なっている。