コンテンツへスキップHDDが吹っ飛んでしまったので、Azure Backup 使って回復したメモ
半年ほど前の出来事
- 検証用のADサーバーを仮想で動かしていた
- ホストOSのハードディスクのミラーリングの一つが、突如オフライン
- このままではまずいと、Azure Backup (Recovery Service)を動かすことにした
春を迎えて完全オフライン
- 新年号発表で世の中が盛り上がっている中、HDDがオフラインとなり電源こそ入るものの起動できなる
- DHCP DNS LDAP Kerberos・NTLMなどの認証・承認機能は失われた
ああ、どうしよう
- 固定IPで端末を起動し、ルーターに接続
- Azure Backup を使っていたことを思い出す
- ポータルからは回復できないことを確認
回復手順のドキュメントを読みながら
- Backup エージェントをインストール
- 資格情報コンテナをポータルからダウンロード
- バックアップ時に設定したパスフレーズを設定(これを忘れると難しいかもしれない)
- 回復でバックアップしていたファイルは、ネットワークドライブとしてマウントされる
- このときにcalendarから、バックアップしていた時系列を選択できた
- 必要なイメージを、ネットワークドライブから復元する
VM の回復
- Hyper-V で同じような構成を作成し、VHDをマウントして起動
- NICやCPUが別物になっているので、起動したときにいつもと違う挙動をしていることをVMコンソールより確認した
- 起動後、NICの変更に伴い、固定IPの設定が外れているため、ADとして機能を半分くらいはたしていなかった
- VMコンソールより固定IPを設定する。デバイス固有のものはすべて失われているのを覚悟で設定
- ライセンス認証には特に問題は起きてなかった様子
- Server Core の場合は、sconfig もしくは、PSか、外部からがんばってつなぐ。
- 固定IPさえあれば、DNSサーバーなどの機能は回復した
バックアップの再設定
- ホストが異なるので、異なるバックアップアイテムとなる
まとめ
- 2時間程度で回復できた
- ただし、他に動いていたものはいくつか削っているので縮退状態である
- ディスク容量を気にしなくていい
- Storageに格納するより便利
- Storageのように不特定多数でアクセスできることはない
- 資格情報+パスフレーズのセキュアなアクセス
- パスフレーズは、生テキストで放置するのも問題がある
- パスフレーズは、失われると回復が困難になりそう
- パスフレーズは、KeyVaultに格納してもいいかもしれない
- 回復先のストレージを用意していないと回復のしようがないので、縮退せざる得ない